温家宝来日の手土産?
大紀元より抜粋少し前に、温家宝の訪日期間を5日から3日に短縮するとの報道があり、その後、中国外交部が短縮はしないと述べたことがあったが、この背後で一連の争いがあったことが伺える。想像できることとして、安倍が慰安婦は強制でないと語ったことが中国側の不満を惹起したということである。中国が慰安婦に同情しているということは決してない。なぜなら、中共自身が、婚姻、軍婚(解放軍軍人との結婚)を組織的に手配したり、“旧中国”の踊り子、妓女を辺境の中共軍人に宛がったりしたが、これも、ある程度「慰安」的性質を帯びているからである。もちろん、日程短縮という中国側の脅し、あるいは何らかの利益取引によって、日本も何らかのコミットをし、当初の日程を回復させたのは当然のことであろう。
利益について、日本の報道によると、中国は大きな贈り物をし、川崎重工、日立、JR東日本の3社からなる財団が注文を取り、中国に対してハルピン−大連間の全長950キロの高速鉄道技術を提供することになるという。
中国の憤青(憤った青年)らはこの点について特に敏感である。少し前に、中国の各大メディアが喜び一杯に、「中国自主研究開発による弾丸列車」CRH2(China Railway High-Speed2)の上海、杭州、寧波線が今年1月28 日に正式に開通したことを報じ、CRHが中国鉄道部の関係部門の開発によるもので、中国がCRHの知的財産権を保有していることを強調した。
しかし、日本の一部メディアやネットユーザは、CRH2が明らかに日本の新幹線の技術であり、日本人が伝えたものであり、これがなぜ中国が自主的に研究開発した成果であるのかとの疑問を呈した。しかし、日本官員は、中国政府の状況を理解していると述べ、お金儲けさえできれば、中国政府の喉・舌であるメディアの嘘を暴露したり、中国と知的財産権を争ったりことはないとしている。中国のネットユーザもまた熱烈な討論を展開し、憤青らもまた、こうした国辱的な事件に対して当然に憤慨の意を示しているが、それでもなす術はなく、ただ、「夷狄の長所を師として夷狄を制する」のだと自分を慰めるしかない。しかし、このために、温家宝は特に注意を払い、災いを誘発することを避けなければならない。
中国が日本に多くの不満を持っているにもかかわらず、なぜ日本に贈り物をする必要があるのか。温家宝は、なぜ憤青に罵倒されるリスクを冒してまで日本を訪問するのか。胡錦濤のロシア訪問、温家宝の日本訪問から見えてくることは、彼らの目的は、訪米以外の最も重要な外事活動であり、その目的は、この2大国を篭絡して米国に対抗することであり、だからこそ領土をも進んで割譲しようとするのである。まして、一定の経済利益の提供はなおさらのことである。
しかし、中国の篭絡に日本は引っかかるのか。日本が不断に「トラブルを作り」、不断に「中国脅威論」を発出していることから見て、こうしたわずかな経済的利益をもって日本が中国を信用することはないであろう。少なくとも、日本人は米国人よりも中国を理解している。それゆえに、今年2月末、自民党政調会長である中川昭一は、名古屋における講演で、中国の軍備拡大の深刻さを強調した際、「今後15年のうちに台湾で問題が発生し、20年のうちに、日本はおそらく中国の省の1つになるだろう」と語った。また、彼は、「中国の毎年の軍事費の伸びが15%〜18%であり、ここには研究開発費用、輸入兵器に係る費用が含まれておらず、全てを加算すると実にとてつもないことになる」と語っている。
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